料理人のアイデアが光る☆旬の徳島うまワザうれしピ!

<イタリアン>鮮やかな緑が食卓に華を添える“主役級リゾット”

グリーンリゾット

イタリアではクタクタに煮て食べることが多いほうれん草を、今回はピューレ状にしてリゾットに。 ほうれん草と玉ねぎの甘みにベーコンやブイヨンの旨みが溶け合い、チーズの風味が優しく香る。お米の硬さは“ アルデンテ”。 ほんのりお米の芯の食感を楽しめるので飽きが来ない。

ピッツェリア トラットリア スガッチィー/オーナーシェフ 菅省士朗さん

材料(2人前)

A[ほうれん草50g(塩水でサッと湯がいておく)、水50cc]、オリーブオイル大さじ2、ベーコン20g(細切り)、玉ねぎ1/4個(みじん切り)
米1合(洗っておく)、ブイヨン800~1000cc(市販のブイヨンをお湯に溶かし、90℃くらいに温めておく)、パルメザンチーズ60g
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① [A]をミキサーにかけ、ピューレ状にする。
② 深めのフライパンにオリーブオイルを入れ、ベーコンと玉ねぎを炒める。
③ 玉ねぎがきつね色になったら中火にし、米を投入。米が熱くなったらブイヨンをまず250cc程度加える。
ブイヨンは5回くらいに分けて入れるのがポイント。米がブイヨンを吸って少なくなったら、さらに200cc程追加。これを繰り返す。
④ ブイヨンを全て加えたら①を投入。火を止め、パルメザンチーズを混ぜたら完成。

ポイントブイヨンは小分けにブイヨンは5回くらいに分けて入れる。最初に加える量は多くして米にブイヨンをしっかり吸わせ、だんだん少なくしていく。

<和食>これが白和え!? 豆腐と牡蠣をほうれん草で包み込む

 ほうれん草で包み込む、斬新なスタイルの白和え。クリームチーズをブレンドした豆腐はクリーミーかつ滑らかな食感で、牡蠣のプルンとした食感とよく馴染む。今の時期のほうれん草は軸がとても甘いので、軸も刻んで混ぜ込もう。 コチュジャンをつけて食べると意外とおいしい。

味匠 濱喜久/店主 濱田利宏さん

ほうれん草と牡蠣の白和え

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材料(2人分)木綿豆腐340g(熱湯で茹でてザルにあげ、粗熱が取れたらふきんで包み、水気を絞り取る)
クリームチーズ30~40g、A[砂糖35g、みりん小さじ1、塩小さじ1/2、顆粒だし汁大さじ2]、ほうれん草1束(好みの硬さに茹でて流水で冷ます)
醤油適量(醤油ならなんでもOK)、牡蠣4個(生食用)、しめじ1/2束(ほぐしておく)、
B[顆粒だし汁500cc、酒大さじ1、薄口醤油大さじ1、塩小さじ1/2]
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①木綿豆腐・クリームチーズ・[A]を加え、フードプロセッサー、またはすり鉢で滑らかにする。
②ほうれん草に醤油少々を馴染ませ、絞って水気を切る。その後、白和えを包む用に大きい葉を数枚取りわけておく。
③②の残りは3cm幅に切る。
④塩水でよく洗った牡蠣としめじを[B]に入れて火にかける。ひと煮立ちしたら、氷水を張った大きめのボウルなどに鍋ごと入れ、冷ます。
このとき牡蠣に火を通し過ぎると硬くなり旨みが半減するので注意。冷めたらザルにあげて水分を切る。
⑤①に③と④を加えて混ぜ合わせ、②で包んだら半分に切る。好みでトビコやいくらをトッピングするとおしゃれに。

<フレンチ>軽食だけど贅沢! ほうれん草でヘルシーにボリュームをプラス

フランス発祥の「クロックムッシュ」に、にんにくをきかせたほうれん草を加えた一品。 本場では、シンプルなフレンチドレッシングをかけたサラダと食べるのがお決まりで、濃厚な味わいのクロックムッシュと酸味が爽やかなサラダの相性は抜群。 目玉焼きを乗せて「クロックマダム」にするとよりゴージャスでおいしい。

ほうれん草のクロックムッシュ

 
材料(2人分)〈ホワイトソース〉バター12g、小麦粉10g、牛乳180cc、塩こしょう少々
〈 クロックムッシュ〉オリーブオイル大さじ1程度、にんにく少々(みじん切り)、ほうれん草4株(洗って5cm程度に切る)
食パン2枚(10枚切り程度のもの)、スライスハム(ベーコンで代用も可)溶けるスライスチーズ2枚(あればグリエールチーズが望ましい)、黒胡椒少々
〈サラダ&フレンチドレッシング〉A[オリーブオイル大さじ3、ワインヴィネガー大さじ1]、好みの野菜適量
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① まずはホワイトソース。中火にかけた鍋でバターを溶かし、小麦粉を加えてよく混ぜ、牛乳を少しずつ入れて伸ばす。
② オリーブオイルとにんにくを火にかけ、にんにくの香りが立ったらほうれん草を投入。ソテーしたら火からおろして
①を3分の1ほど加え、混ぜ合わせる。
③ 食パンにハム、②、チーズの順で具を乗せ、もう一枚の食パンで挟む。
さらにその上から①の残り全てをかけ、チーズを乗せて200度のオーブンで約10分焼く(オーブントースターで焼き目をつけてもOK)。
④③の上から黒胡椒を振ればクロックムッシュ完成。
⑤あとは④に野菜を添え、[A]を混ぜてかける。

<中華料理>緑黄色野菜とにんにくのパワーで、元気が湧き上がる!

桃李 ゆめタウン徳島店 副料理長/千麗「王不」さん(ルビ/ユーリーファン)

蒜蓉菠菜(スァンヨンボウサイ)

 「菠菜」(ボウサイ)=ほうれん草。このメニューは中国でとてもポピュラーで、中国料理のお店にはだいたい置かれているそう。
おいしく仕上げるポイントは、にんにくをたっぷり使うこと!
にんにくの香りと味が食欲を増進させ、シャキシャキとしたほうれん草の食感がクセになって箸が止まらない。ご飯にもお酒にも合う。
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材料(約2人分)ほうれん草1束(食べやすい大きさにざっくり切る)、サラダ油適量、ごま油(またはネギ油)適量、にんにく5片(みじん切り)、
にんじん1/2本(細切り)、パプリカ(細切り)1/4程度、
A[塩小さじ山盛り1、旨み調味料小さじ山盛り2、砂糖小さじ山盛り1]、長ねぎ適量(白髪ねぎに)
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①ほうれん草をたっぷりのサラダ油(180℃程度)で油通しする。
油通しが難しい場合は、フライパンで熱した油にほうれん草を入れ、葉全体にさっと油を絡める。
まんべんなく油が絡んだら素早くほうれん草を取り出し、油を切る。
②空になったフライパンにごま油を入れ、にんにくを中火で軽く炒めて香りを出す。
③②ににんじん・パプリカ・①を加えて強火で炒め、[A]で味を調える。
④最後に白髪ねぎを添えて完成。

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