横須賀、日向市結ぶ航路を 誘致で両市が連携

 久里浜港(横須賀市)と細島港(宮崎県日向市)を貨物船で結ぶ定期航路の誘致に向けて、両市の政財界が連携して取り組むことになり、13日に日向市内で発表した。吉田雄人横須賀市長は共同会見で「2017年度に下り便でトライアル寄港を実施し、定期航路化に向けて、日向市とともに官民一体となって誘致を進めていきたい」と述べた。

 両市が目指すのは、細島港と東京港、千葉中央港を結ぶ既存2航路に、久里浜港を寄港地として追加する定期航路の誘致。今夏までに千葉中央発の下り便で試験寄港を行い、船会社や荷主らに久里浜港の利便性をPRしながら、今後の集荷の可能性を探る。

 十屋幸平日向市長は「横須賀市と連携、協力することで下り荷を集める体制が強化され、本市のみならず宮崎県北地域への波及効果が期待される」と述べた。

 共同会見には、横須賀側から吉田市長のほか板橋衛議長、横須賀商工会議所の平松廣司会頭、横須賀運輸港湾振興会の三枝実会長が出席した。

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