無断キャンセル2千件 横須賀市の運動施設 ペナルティー制度導入へ

 横須賀市内の屋外運動施設で2015年度、利用予約の無断キャンセルが約2千件に上ったことが14日、明らかになった。市は10月から利用停止のペナルティー制度を導入し、利用者のモラル向上や施設の利用促進につなげる。同日の市議会常任委員会で報告した。

 インターネット予約が必要な有料の市営運動施設は、硬式野球場「横須賀スタジアム」やサッカー場「横須賀リーフスタジアム」など計14カ所。15年度、使用時間までに予約を取り消さない無断キャンセルは2009件あった。内訳は庭球場1740件、軟式野球場253件などで、キャンセル率は約3%。利用料182万円分に相当する。

 05年度にネット予約を導入後、増加傾向とされるが、市は「当日の悪天候によるグラウンド状況でキャンセルする人が多いと推測される」とも説明。利用料は当日払いの上、現行条例では施設を使っていない人から料金を追加徴収できないという。

 ペナルティー制度は全14施設に適用。1カ月間で2度以上、無断でキャンセルした利用者を2カ月間の施設利用停止とし、期間中の抽選、先着予約はできなくなる仕組みだ。4月から利用者に周知し、10月から運用を開始する。

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