《ブラジル》ラヴァ・ジャット=ジャノーのリストでさらに22人の政治家の名=上下両院の連邦議員を中心に=知事や市長の名前も=再度カブラルやクーニャも

最高裁のLJ報告官、エジソン・ファキン判事(Lula Marques/AGPT)

 【既報関連】ロドリゴ・ジャノー検察庁長官が14日に最高裁に対して行った、オデブレヒト社の報奨付供述(デラソン・プレミアーダ)に基づく捜査開始要請書に含まれている政治家たちの名前が、さらに明らかになっている。16日付現地紙が報じている。

 15日付伯字紙が報じた疑惑の政治家は、現テメル政権の閣僚5人に上下両院議長、ルーラ氏、ジウマ氏という労働者党(PT)政権の大統領経験者、PTにとって最大の対抗馬である民主社会党(PSDB)の大統領候補経験者2人など、そうそうたる面々で、伯国を激震させたが、16日付現地紙はその他にも大物政治家22人の名が含まれていると報じた。
 16日付エスタード紙によると、テメル政権からはマルセロ・ペレイラ商工開発相(ブラジル共和党・PRB)の名前が新たにあがった。また、上院からはリンドベルグ・ファリアス、ジョルジュ・ヴィアーナ(共にPT)、元聖市市長のマルタ・スプリシー(民主運動党・PMDB)、リデセ・ダ・マタ(ブラジル社会党・PSB)各氏の名があがった。
 また下院からは、マルコ・マイア、アンドレス・サンチェス(共にPT)、ルシオ・ヴィエイラ・リマ(PMDB)、ジョゼ・カルロス・アレルイア(民主党・DEM)、パエス・ランジム(ブラジル労働党・PTB)各氏の名が出た。
 また、地方行政であるがゆえに最高裁ではなく高等裁判所での扱いになることが確実視されている州知事や市長の名も含まれている。
 知事では、アラゴアス州のレナン・フィーリョ、リオ州のルイス・フェルナンド・ぺゾン(共にPMDB)、ミナス・ジェライス州のフェルナンド・ピメンテル、アクレ州のチオン・ヴィアーナ(共にPT)、パラナ州のベト・リシャ(PSDB)各氏の名前があがっている。フォーリャ紙の報道ではここにサンパウロ州のジェラウド・アウキミン知事(PSDB)の名も加えている。
 市長ではサンパウロ州リベイロン・プレットのドゥアルテ・ノゲイラ(PSDB)、同州アララクアラのエジーニョ・シウヴァ(PT)各氏の名が出ている。
 また、現在は政治要職についていないため、最高裁での裁判の特権のない政治家でも、前大統領府総務室長官のジェデル・ヴィエイラ・リマ氏、サンパウロ州工業連盟会長のパウロ・スカッフィ氏、現在は逮捕中の元リオ市長セルジオ・カブラル氏と前下院議長のエドゥアド・クーニャ氏(いずれもPMDB)や、ジウマ前大統領元側近のアンデルソン・ドルネレス氏の名前も含まれている。

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