児童急増の鶴見区・市場小、20年度に分校制導入

 横浜市教育委員会は17日の臨時会で、児童が急増している市立市場小学校(神奈川県横浜市鶴見区)について、2020年度から5、6年生の分校制を導入する案を承認した。分校は10年間限定。市教委によると、大規模校による学年分校制は市内で初めて。政令市では大阪市で1校ある。17年度の市会定例会で市立学校条例の一部改正案を提出する見通し。

 市教委によると、同校の児童数は昨年5月現在で1030人、学級数は32。工場跡地のマンション開発の影響で校舎を増築したが、20年度は1639人と急増、必要な学級数も46となる見通し。これらを踏まえ、15年度から地域住民や学校関係者らで対策を協議してきた。

 分校予定地は、同校から南西に約500メートルほど離れた市有地の元宮ポンプ所敷地の一部に整備する。分校名は児童のアンケート結果を踏まえ「市場小けやき分校」とする。

 分校に伴い、教科担任制度や近隣中学校との教育課程の連携などを検討。運動会など学校行事については「全学年の児童そろって実施できるような方策を考えたい」(市担当者)としている。

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