トピック平成28年熊本地震

全線復旧の願い乗せて 南阿蘇鉄道、トロッコ列車の運行開始

画像運行を始めた南阿蘇鉄道のトロッコ列車の車窓から笑顔で手を振る乗客=18日、高森駅

 南阿蘇鉄道の観光トロッコ列車「ゆうすげ号」が18日、今季の運行を始めた。熊本地震で線路が被災し、中松-高森(7・1キロ)の部分運行だが、出発式に参加した観光客や地元の子どもたちは、全線復旧への思いを胸に車窓を流れる阿蘇の絶景を満喫した。

 1986年から毎年、春~秋の観光シーズンに運行する同鉄道の名物列車。3両編成で車内には木製の座席と机が並ぶ。通常の列車よりゆっくり走り、阿蘇五岳や雄大な自然を観賞できる。立野-中松(10・6キロ)の運転再開のめどは立っていない。

 高森町の高森駅であった出発式で、運転士の内川聖司さん(62)が「全国の方に楽しんでもらい、全線復旧への励みにしたい」とあいさつ。約80人が乗車し、地元の園児らの合図で発車した。

 埼玉県から観光に訪れ、初めて乗ったという澤村竜輝さん(18)は「水源や田園風景がすばらしい。全線復旧したらまた乗りたい」と喜んでいた。

 運行は11月末まで。土、日曜日と休日(春、夏休みとゴールデンウイークは毎日)に1日2往復する。通常運賃に加え、片道500円(小学生以下300円)往復800円(同500円)が必要。同鉄道TEL0967(62)0058。(堀江利雅)

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