気仙沼市小泉中で閉校式 70年の歴史に幕

校歌を歌う最後の生徒ら=気仙沼市小泉中

 東日本大震災で学区が被災し、今月末に統廃合される宮城県気仙沼市小泉中の閉校式が19日、同校体育館であった。卒業した3年生を含む生徒44人が、詰めかけた同窓生らとともに学びやに別れを告げた。

 生徒会長の2年高橋悠生さん(14)が「校舎の窓から見える太平洋に元気をもらった。これからも『泉中(せんちゅう)魂』に恥じぬよう前向きに生きる」とあいさつ。出席した約600人で校歌を斉唱した後、高橋さんと三浦馨校長が菅原茂市長に校旗を返還した。

 1947年開校の小泉中は、津波で学区内世帯の約6割が全半壊し、高台にある同校体育館で最大580人が避難生活を送った。生徒が減少し、4月に6キロ離れた津谷中と統合する。

 震災時に小泉中1年生で、体育館で避難生活をした市内の飲食店従業員阿部力丸さん(19)は「学校がなくなるのは寂しいが、避難所運営で生きた地域のつながりを今後も大事にしていきたい」と話した。

 この日は同市馬籠小でも閉校式があった。

あなたにおすすめ