<イベント民泊>弘前市 反応低調で再募集

 全国から観光客が押し寄せる「弘前さくらまつり」(4月22日~5月8日)と「弘前ねぷたまつり」(8月1~7日)に合わせ、弘前市が初のイベント民泊に取り組んでいる。宿泊用に自宅を提供する市民を募集したところ、応募は5件にとどまり、想定した30件を大きく下回った。市は今後、市民へのPR方法などを工夫し、協力者を再び募る。

 市や弘前観光コンベンション協会などによると、期間中の人出はさくらまつりが約200万人、ねぷたまつりが約160万人。これに対し、市内に宿泊できるのは1日当たり最大約4500人で、宿泊施設が不足している。大手旅行会社のツアーは、青森市や三沢市など県内の他の自治体や、秋田県、岩手県の温泉地が宿泊地となっている。

 弘前市は、観光客に地元の人たちとの交流や市内の飲食店での食事を楽しんでもらいながら経済効果を高めようと、イベント民泊の実施を決めた。今年1月上旬~2月末、市のホームページや広報誌などを通じて両まつり期間中に自宅を提供できる市民を募った。

 応募があったのは、さくらまつり期間中の5件のみ。今後は仲介業者のウェブサイトなどを通じ、宿泊希望者を募集する。一方、ねぷたまつりに向け、提供者や宿泊者にアンケートを実施し、課題の分析や説明会の開催などを通して「市民に広く伝え、夏前に再び募集をかけたい」(市観光政策課)と話す。

 青森県内では昨年、五所川原市が「立佞武多(たちねぷた)」(8月4~8日)期間中にイベント民泊を行い、6件が参加し23人が宿泊した。提供者からは「子どもたちが来てうれしかった」など、好意的な感想が多かったという。

 今年も実施予定で、担当者は「昨年の提供者からまた協力したいとの声がある。早めに市の広報に載せてPRに力を入れ、件数を増やしていきたい」と意気込む。

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