鋳物ネットで受発注、サイト一新 業界初、全国250社登録

画像

 全国の鋳物企業をつなぐインターネットのサイト「鋳造navi(ナビ)」が全面リニューアルし、今月から本格的な運用がスタートした。サイト上で鋳物の受発注ができるようにしたのが大きな変更点で、業界初の試みという。既に2件の発注が寄せられており、運営する山形鋳材(山形市)の片山亘社長は「ニーズはある。効率的にマッチングしていきたい」と話している。

 近年の鋳物業界は発注者から多品種でロット数も多くという生産能力が求められ、特化型の企業は苦戦を強いられている。片山社長は「得意な物だけを受注できないため、不良率が高まり生産効率も悪化する」と指摘する。中小の鋳物企業には専門の営業担当者がいないため、受注開拓に苦労する場合も多い。

 サイトは2008年に設けたが、これまでは全国の鋳物企業を紹介する検索機能をメインにしていた。しかし、中小の鋳物企業が苦手としている営業部門をアウトソーシング(外部委託)することで解決しようと、サイトをリニューアルしたという。

 鋳物企業に部品などを発注したい企業は、サイトに内容を申し込む。発注情報を見た登録企業は、応募期限内に受注希望の申し込みをし、それから具体的な見積もりに入る。受注するには登録が必要だが、登録企業は現在、県内8社を含む全国約250社に及ぶ。「全て中小企業。大手は自力で受発注できるから」(片山社長) 20日現在、埼玉県草加市内に納入するウレタンホイールと、川崎市内向けのハンマー軸の2件が発注情報に載せられている。山形鋳材は受発注のマッチングが成功した際に仲介料を得る仕組み。片山社長は「仲介料を得る以上、受発注をしっかりサポートしていく」とした上で、「自社に合った仕事を選択することで、生産性や経営の向上に結び付けてほしい。鋳物業界を活性化させたい」と話している。

 鋳造naviのアドレスはhttp://www.chuzo-navi.com/

あなたにおすすめ