快進撃頼むぞ 育英勝利にスタンド沸く

画像前橋育英高の田中選手の先制打に沸く三塁側アルプススタンド=甲子園

 全国制覇した2013年夏以来となる甲子園での勝利にアルプススタンドは歓喜に包まれた。大会第2日第3試合。群馬県から前橋育英高の生徒や保護者、大勢の高校野球ファンが足を運び、「県勢の甲子園100勝」が懸かったメモリアルゲームに熱い声援を送った。快進撃を予感させる勝利で、万雷の拍手が試合後の聖地に響いた。

 中村(高知)側のアルプススタンドは、部員12人で準優勝した40年前の再現を期待する応援団で超満員。それでも吹奏楽部の神部友香部長(3年)は「人数で負けても応援は負けない」と、オリジナル曲「ラン・アンド・ゴー」など応援テーマ14曲を熱演してナインを励ました。

 部員の保護者も一喜一憂しながら観戦した。「今までリリーフが多かったから、先発は少し不安」と話していた先発の丸山和郁投手の父、与史夫さん(52)は初回先頭打者への死球に体をこわばらせたが、続く3者連続三振に安心した様子だった。

 公式初先発の田中宏樹選手の父、誠さん(49)は二回の先制適時打を見て「努力が報われたかな」としみじみと喜びをかみしめ、母の良子さんは「本当にうれしい。何も考えられない」と両手で顔を覆った。

 遠征していたサッカー部員も福岡県から甲子園に駆け付けた。田部井涼主将(3年)は「(準優勝した)冬の選手権の応援の恩返しに来た」と話し、同じクラスで席が近いという堀口優河選手がヒットを放つと、「すごく刺激になる。今年は一緒に日本一に」と言葉に力を込めた。

 選抜大会2度目の出場で初勝利を決めると、スタンドが揺れるほどの大歓声が上がった。硬式野球部OB会長の設楽正幸さん(68)=伊勢崎市=は「次の報徳学園(兵庫)は強豪。チャレンジャーとして臨んでほしい」と話し、笠原寛県教育長は「健大高崎も後に続いて」と期待を寄せた。

あなたにおすすめ