今冬の室蘭地方は大雪記録、総降雪量平年を下回る

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 日々春の日差しが強まる室蘭地方。今冬(昨年12月~2月)は、数時間で20センチを超える大雪も記録したが、総降雪量は平年を下回るなど、室蘭は暖冬・少雪で推移。それでも除排雪費は予算オーバーし、スキー場は利用客が昨年よりも伸びた。この冬を総決算する。

 室蘭地方気象台によると、室蘭の月平均気温は12月が1・1度、1月が氷点下1・6度、2月が同0・8度と各月で平年を0・5~1度ほど上回った。真冬日は3カ月合計で21日間(同32・7日)あり、平年より少なかった。

 1月18日深夜から翌19日早朝にかけ、6時間で25センチの降雪を観測し、除雪車が今冬最初のフル出動。一方、3カ月間の累積降雪量は120センチで平年(159センチ)の7割強にとどまった。2月の日照時間は91・3時間(同121・9時間)とかなり少なかった。

 室蘭市はこの冬、除雪車99台で降雪に備えた。2月末までに1台以上出動したのは38日間で前年比10日多く、50台以上の大規模出動は4日間で前年と変わらなかった。延べ台数は481台に上った。

 市の除排雪費は、当初予算の2億3千万円が早々と底を突き、過去5年で最大の約2億円を追加補正。土木課は「降雪量は少なかったが、1月19~22日の短い期間にまとまった雪が降った影響で除排雪に時間がかかり、費用が膨らんだ」と要因を説明する。融雪剤散布量は平年並の1415トンだった。

 市水道部が12~2月に受け付けた水道凍結の相談は、前年同期の102件を大幅に上回る282件。4日連続の真冬日を記録した1月は237件と集中した。前年同期の最低気温は氷点下7・7度だったが、今年は同9・2度(1月24日)。「1月の中旬と下旬の短期間の冷え込みが厳しく、凍結も相次いだ」と話している。

 イオン室蘭店(東町)では婦人用コート類の販売が前年比10%の伸び。紳士、子ども用も含め暖かい素材の“暖パン”シリーズも15%ほど伸ばした。子ども用スキーウェアは前季割れ。朝から大雪に見舞われた1月19日は除雪用スコップが多く売れた。

 昨年東北、道内を直撃した台風の影響で、鍋料理に使う野菜は値上がりしたが、キノコやモヤシ、豆腐などは多く売れた。澤喜幸店長は「体を内側から温める甘酒用に酒かすがよく売れた」と話す。昨シーズンは雪不足で開業が1カ月遅れた香川町のだんパラスキー場は、12月25日にシーズン入りし3月20日に今季の営業を終了。リフト輸送人数は延べ約9万8千人で、昨シーズンより3万人以上増加した。 (本社報道部)

【写真=除雪車のフル出動が4回あった今冬の室蘭。総降雪量は平年より少なかった】

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