河北抄(3/21):ちょうど60年前の選抜高校野球大会で「血…

©株式会社河北新報社

 ちょうど60年前の選抜高校野球大会で「血染めのボール」が、感動を呼んだ。その主は東京・早実の2年生投手。左手指のまめをつぶしながらも、決勝戦を投げ抜き頂点に立った。王貞治さんだ。

 それからほぼ半世紀、今度は第1回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)で日本を王座に導く。「世界のホームラン王」は選抜優勝投手であり、初代世界王者の監督でもある。

 この二つの大会が今、重なり進む。野球ファンならずとも地域の、そして国の代表の戦いは気になる。選抜で東北勢は盛岡大付が逆転サヨナラ勝ちと劇的なスタートを切った。仙台育英、不来方もまずは初戦突破へ全力を。一方、日本時間あす午前、WBC準決勝で日本は米国と戦う。王座奪還に向けた大一番だ。

 「野球はスポーツの中でも最高のもの」。WBC優勝時の王さんの言葉だ。異論はあろうけど、筆者は同感。<今やかの三つのベースに人満ちてそぞろに胸の打ち騒ぐかな 正岡子規>。無心の爽やかプレーと、超一流の力と技の競演。どちらが、どんな感動を与えてくれるか。(2017・3・21)

あなたにおすすめ