伝統の竹籠 現代風バッグに 阿賀野の企業が6月発売

画像ポーチと革パーツを変えることで25通りの組み合わせが可能な「組色籠」=阿賀野市

 阿賀野市今板地区で古くから受け継がれてきた竹籠作りの技術を後世に残したい-。地元の人のそんな思いから、洋装にも和装にも映える竹籠バッグ「組色籠(くみいろかご)」が誕生した。市内で土木工事などを行う横山工業が提案。手作りで制作に時間がかかるため6月から販売する予定。現在予約を受け付けている。

 組色籠は、竹籠にインナーバッグを入れて革のベルトを取り付ける構造。バッグ、革パーツ共に5色あり、25通りの組み合わせを楽しめる。大きさも大小の2種類を用意した。

 制作のきっかけは2014年。横山工業の小林和也社長は、地元の「小林ミドリ竹籠店」を営んでいた竹籠職人の小林ミドリさんが亡くなったことを知った。小林社長が店を訪ねると、後を継いだミドリさんの娘2人から「自分たちがもう少し年を取れば、店は閉めるつもり」と聞いた。「このままでは地元の伝統技術が消えてしまう」。危機感を抱いた小林社長は、竹籠の新たな価値を見い出せば、技術を残すことにつながるかもしれないと、「洋服にも似合う竹籠バッグ」を考案。その年に市内で開かれたビジネスプランコンテストに応募し、優秀賞を受賞した。

 コンテスト終了後、作品を見たにいがた産業創造機構(NICO)の職員に勧められ、商品化を決めた。横山工業が事業の一環として小林ミドリ竹籠店を引き継ぎ、東京のデザイナーにデザインの改良を依頼。ミドリさんの娘2人が竹籠部分を制作して、ことし1月に完成した。

 小林社長は「どんな服装にも似合うデザインで若者や外国の方も使いやすいと思う。竹籠が再び普段の生活に溶け込むことを目指して頑張りたい」と話す。

 価格はいずれも税別で大型が5万2千円、小型が4万2千円。パーツごとの購入も可能で、電話で予約を受け付けている。問い合わせは横山工業、0250(62)3122。

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