梅システムの保全・活用でフォーラム

 世界農業遺産「みなべ・田辺の梅システム」をテーマにしたフォーラム(みなべ・田辺地域世界農業遺産推進協議会主催)が20日、和歌山県田辺市新庄町のビッグ・ユーであった。農林業者や行政、JA関係者ら約150人が先進地や専門家の講演を聴き、地域が主体となった世界農業遺産の保全や活用について考えた。

 シンガポール出身で国連大学の研究員のイヴォーン・ユーさんは農業遺産の世界での認定現状に続き、みなべ町清川地区で住民から聞いたアンケートの結果を紹介した。地区の環境や暮らしなどの意識調査で「収入源は多様で、自然を活用して生活を向上させている。仕事の選択肢は少ないが、生活に満足していないわけではない」などと話した。

 農業遺産の保全や活用については「各分野の知識が必要。いろいろな人に関わってもらいたい」と強調。梅の食文化を国内外に知らせる必要性を示し「梅を好きになってもらうだけでなく、地域の良さを知ってもらいたい」と語った。他の農業遺産認定地との連携や農業体験イベントの企画も挙げた。

画像【世界農業遺産の保全と活用をテーマにした講演を聴く来場者(20日、和歌山県田辺市新庄町で)】

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