和歌山県が独自制度で誘致 高級ホテル・旅館

 和歌山県は2017年度、高級旅館やホテルなどの誘致を強化しようと、県が事業者に代わって土地の購入や取得交渉をし、賃貸する独自制度「わかやま版PFI」を創設する。一般的な「PFI」とは逆転の発想といい、賃貸料で土地の購入費用を全額回収する仕組みのため、県の財政負担が少なく誘致でき、事業者にとっても初期投資が軽減できるという。

 「PFI」は公共施設の建設や維持管理、運営などを民間に委ね、自治体が使用料などを支払う制度。一方「わかやま版」はこれを逆転させた企画。事業者の県内進出候補地について、県が事業者に代わって土地の調査や取得交渉をする。取得後は事業者に貸し付けて賃料の形で、土地の購入費用や調査費用などを返還してもらう仕組み。宿泊施設以外でも、雇用機会創出や地域活性化につながると認められる施設は対象とする。

 また、県が一方的に損失を負わないよう、自己都合で賃貸借満了前に事業を休止や廃止した場合、残存期間の賃料を請求する。

 仁坂吉伸知事は21日の定例記者会見で「民間からすると、街中で所有権が入り組んでいる所などでは、地主と交渉して取得することが面倒で、二の足を踏む恐れがある」などと制度の趣旨を説明した。

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