<矢巾いじめ自殺>町議会 防止条例を可決

 岩手県矢巾町の中学2年村松亮さん=当時(13)=が2015年7月、いじめを苦に自殺した問題を踏まえ、町が策定した「町いじめ防止対策に関する条例」が21日、町議会3月定例会本会議で採決され、一部修正の上で賛成多数で可決された。同様の条例は県内初で、4月1日に施行する。

 議会側が、施行2年後をめどに条例を見直すとする修正を加えた。見直しは条例の運用実績の検証、インターネットの浸透など児童生徒を取り巻く環境を考慮した対応強化を検討する。

 条例は基本理念に、全町民がいじめの根絶に取り組むことを定めた。町はいじめ防止策を総合的に推進し、学校は教員の資質向上と連携強化を図る。保護者はいじめが許されない行為であることを子どもに教えるなど、それぞれの立場の責務を明記した。

 村松さんの問題を調査した第三者委員会の提言を生かし、いじめや悩みの相談体制の充実や教員研修の強化にも取り組む。町教委の付属機関として、有識者でつくる常設第三者委「町いじめ問題対策委員会」の設置も盛り込み、4月に委員の人選を始める。

 町教委は条例をイラストで解説した概要版を4月中に町内6小中学校に配布する。授業で条例を取り上げ、担任が説明する。

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