2歳児に心臓移植を 中嶋常幸プロらが26日に募金活動

 重い心臓病と闘う2歳3カ月の稲本啓(ひろ)ちゃん(茨城県土浦市)が米国で心臓移植を受けるため支援の輪が、全国に広がっている。県内でも1月から横浜や鎌倉、相模原など各地で街頭募金活動が行われ、26日にはジャパンゴルフフェアの会場となっているパシフィコ横浜で実施される。

 啓ちゃんの病気は、心臓の筋肉が弱く十分な血液を全身に送れなくなる拡張型心筋症。一日も早い心臓移植が望まれる状況だが、米国・コロンビア大学での移植手術には渡航費、現地滞在費など合わせて3億1000万円がかかる。

 高額な手術代を工面しようと、両親の友人らが「ひろくんを救う会」を結成。昨年末から東京や長野、神戸など全国各地で募金活動を展開している。その甲斐あって手術費用は23日時点で約1億6400万円まで集まっている。

 26日の募金にはプロゴルファーで日本ゴルフツアー機構(JGTO)相談役の中嶋常幸さんも参加する。啓くんの祖父修一さんと中嶋さんが以前より交流があったことがきっかけだった。

 中嶋さんのほかリオデジャネイロ五輪女子レスリング代表の吉田沙保里さん、登坂絵莉さん、川井梨紗子さん、土性沙羅さん、衆議院議員の江田憲司氏らも啓ちゃんの支援を表明している。

 26日は正午からパシフィコ横浜展示ホール内のイベントスペース付近で実施。募金活動は4月1、8、15日に相模大野駅前でも行われるほか、2日の相模原市民桜まつりでも実施予定。

 募金はインターネットや銀行振り込みでも受け付けている。振込先は三井住友銀行つくば支店普通0406119。ホームページはhttp://www.savehiro.com/。問い合わせは救う会事務局☎029(826)8565(平日午前10時〜午後4時)。

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