白老のアートコミュニティーが道文化財団のアート選奨

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 白老・旧飛生小学校の校舎を拠点に芸術活動に取り組んでいる飛生アートコミュニティー(国松希根太代表)が北海道文化財団の2016年度(平成28年度)アート選奨に輝いた。飛生芸術祭、トビウキャンプ、森づくりプロジェクトなどを通して地域住民や他地域との交流、アートと社会や人と人をつなぐ場づくりなどが評価された。

 国松さんは「こういう活動をきちんと見てくれて純粋にうれしい」とした上で「昨年の飛生芸術祭には過去最多の1400人が来場、楽しむ子どもたちの姿に、目標に近づいたと実感した。今年もビッグなアーティストが来るので盛り上がりを期待したい」と話す。トビウキャンプ実行委員長の木野哲也さんは「胆振圏の人たち、親子連れにたくさん来てもらえるようなものを目指している」と今年9月のイベントを展望した。

 同9月の飛生芸術祭には国際的に活躍している画家の奈良美智さん、札幌国際芸術祭のゲストディレクターでギタリストの大友良英さんら多くのアーティストの出演が予定されている。室蘭栄高出身の演出家で演劇集団・指輪ホテルの芸術監督を務める羊屋白玉(ひつじや・しろたま)さんもその一人で「地元の人たちに出演や美術、衣装の協力を呼び掛けたい」と張り切っている。

 校舎裏に広がる約1万平方メートルもの元学校林を再生させる「飛生の森づくりプロジェクト」は6年目を迎えた。国松代表は「4月を皮切りに月1回のペースで森づくりに取り組みます。地元の人に参加してほしい」と呼び掛ける。

 飛生アートコミュニティーは芸術家たちの共同アトリエとして1986年に設立された。近年は校舎を一般開放して開催するイベントのほか、「滞在制作ワークショップ」を実施するなど、地域との交流の場としての役割が増している。 (富士雄志)

【写真=アート選奨を受賞した飛生アートコミュニティーのメンバーら】