【大宮】「もちろん意識する」古巣・清水へ乗り込む大前元紀が6連敗中のチームを救えるか?

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 慣れ親しんだ清水を離れ、新たなチャレンジとして大宮を新天地に選んだ大前元紀は、ここまで6試合を消化して4試合に出場したものの無得点。チームとしてもわずか1ゴールしか奪えておらず、6連敗を喫している。まだ納得のいくパフォーマンスを示せていない状況のなか、16日にはアウェーでの古巣戦を迎えることになった。
 
 自身のキャリアの中でも初の古巣対決となる清水戦。「そんなに意識は……」と言いかけ、「意識はもちろんします」と言い直した。ましてや実際にピッチに立てば、特別な感情を抱かないことはあり得ないだろう。それでも「まずは今のチーム状況的に私情を挟むつもりもない。チームの連敗を止められるように、初勝利を挙げられるように全力で戦うだけですね」と言い切る。10番を背負う選手として、チームの現状に対しての責任も強く感じているからだ。
 
 チームとしても個人としても、苦境を脱するためのきっかけを模索し続けている状況だけに、大前にとっては古巣戦という刺激がプラスになる可能性も十分ある。そしてメンタル的な部分に限らず、技術的・戦略的な意味では勝手知ったる選手が多いということも試合を左右する要因になり得るだろう。
 
「僕の特長を分かっている選手もいるし、逆に僕も相手の特長を分かっているつもりではある。大宮に来てなかなか結果を残せていないですけど、ここで点を取れるか、勝てるかというところで僕の評価も変わってくるし、チームとしても大宮は強いというのを証明できるように、点を取って勝ちたいですね」
 
 特に清水はセットプレーでの失点が多く、大宮のキッカーを務める大前も「昨季もセットプレーからの失点は多かった。そこは狙い目になると思う」と明かす。「キッカーとしてどこに落とせば相手がイヤなのかも分かっているので、セットプレーでの得点というのも狙っていけたらいい」。ここまで結果こそ出ていないが、そのキック精度には大宮の誰もが舌を巻く。古巣の弱点を突き、結果に結び付けたいところだ。
 
 今季開幕前、初練習後のファンとの交流イベントでは「日本平(アイスタ)ではブーイングをかき消すくらいの声援をお願いします」と話して場を盛り上げていた大前。それだけの声援が巻き起こるような活躍を見せられれば、自ずとチームの今季初勝利も近付くはずだ。
 
取材・文:片村光博(フリーライター)

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