車いす空の旅 美ら海で思い出いっぱい

 県内の障害児者10人とその家族が旅を楽しむ「車いす空の旅」一行が15日、2泊3日の日程を終え、空路羽田空港に到着した。

 今回はボランティアを含め総勢41人が参加。3日間とも天候に恵まれ、爽やかな風薫る初夏の沖縄を堪能した。初日の夜は、ホテルのプールサイドにあるレストランで夕食とお楽しみ会を実施。豪華景品の当たるくじ引きに、一喜一憂した。2日目の美(ちゅ)ら海水族館に続き、最終日は琉球村を観光。「道ジュネー」と呼ばれる沖縄のパレードに加わったほか、古民家の立ち並ぶ園内を散策した。

 相模原市南区の稲垣祐美さん(23)は「エイサーの演舞が楽しかった」と笑顔。横浜市西区の菅美咲さん(15)も「踊りに圧倒された」と話した。昼食では、沖縄そばと沖縄の炊き込みご飯「ジューシー」に舌鼓を打った。

 また、那覇空港への帰り道には那覇のメインストリート「国際通り」をバスで通過。車窓から土産物店などの景色を楽しんだ。

 「車いす空の旅」は神奈川新聞厚生文化事業団、フュージョンコムかながわ・県肢体不自由児協会が共催。県遊技場協同組合・神奈川福祉事業協会などが支援している。

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