【大宮】「やっと点が取れたのは良かったけど…」。MF江坂の心に残ったのは喜びか、それとも、悔しさか?

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[J1リーグ7節]清水1-1大宮/4月16日/アイスタ

 ここ6試合で1得点と得点力不足に悩んできた大宮に、今季2ゴール目をもたらしたのは江坂任だった。

 6分、敵陣左サイドでボールを受けた大前元紀から右SBの渡部大輔へ大きくサイドチェンジした瞬間、江坂はゴールを目指してゆっくりと走り出す。すると、深い位置へ駆け上がった渡部からのクロスにニアサイドで反応。頭で幸先よく先制点を奪った。

「良い入り方をして、良いヘディングができた」(江坂)と振り返った得点が生まれた場面を振り返ると、江坂にはふたつの選択肢があった。ひとつはクロスに合わせるためにゴール前へ入る。もうひとつは、右サイドを駆け上がった渡部の援護に回ることだ。

 実際、大前から渡部にボールが渡った際、味方のサポートは「ゼロ」。渡部に駆け寄りプレーの選択肢を増やす手もあったが、江坂はあくまで“ゴール”にこだわった。

「サイドでサポートしても、中で合わせるのは難しい。上げ切ってくれと思ってひとつの選択肢を消しました」

 言わば“念”が通じて今季初ゴールを奪った江坂には、前半終盤に2点目のチャンスも訪れる。

 38分、ゴール前で清水のDFがボール処理にもたついた隙を突き左足でシュート。威力、コースとも悪くはなかったが、GK六反勇治の好守に阻まれ惜しくもチャンスを逃してしまった。これには本人も悔しさを隠しきれず、こう反省の弁を述べた。

「やっと点が取れたのは良かったけど、前半の良い時間帯に追加点を取り切れなかったことが引き分けの原因かなと思う」

 今季ここまで、全試合に先発しているのは江坂とDF河本裕之のふたりのみ。その事実からも、江坂に対する厚い信頼があるのは分かるが、それに見合ったパフォーマンスを出せていない歯痒さが、言葉に滲み出ているようにも感じられた。

 ゴールは奪ったが、素直に喜べない――。そんな煮え切らない思いを晴らすパフォーマンスを、次戦で期待したい。

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取材・文:橋本 啓(サッカーダイジェスト編集部)

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