【Q&A】今村復興相の暴言問題

そこが本質? いい大人が…

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衆院東日本大震災復興特別委の開会を待つ今村復興相=6日

 復興庁の今村雅弘大臣が、東京電力福島第1原発の事故に関連した記者会見で、記者に「うるさい」などと暴言を吐いたことが問題になりました。自主避難者への支援をめぐるやりとりの中で起きたことですが、問題の本質がずれているような印象もあります。

 Q 自主避難者とはどういう人ですか。

 A 政府が、事故があった第1原発の周辺の市町村の住民に対し避難するよう指示した区域以外の場所から、自らの判断と意思で福島県外などに避難した人たちです。放射線による健康への不安が主な理由で、仕事がある夫は福島に残し、母子で避難している世帯が多いと言われています。

 Q 何が問題になったのですか。

 A 福島県が自主避難者への住宅の無償提供を3月末で打ち切ったことを受け、ある記者が、実質的に家賃を負担してきた国の責任を問いました。今村大臣は、現地事情に詳しい福島県を窓口にして国がサポートしていくこと、古里へ帰れる環境作りを進めていくことなどを説明し、「(帰るか避難を続けるかは)基本的には本人が判断すること」と述べました。

 Q そこまでなら問題はなさそうですが。

 A 記者は続けて「帰れない人はどうするのか」と質問しました。大臣は「本人の責任。本人の判断」と答え、さらに「自己責任か」と問われ「基本はそうだと思う」と言いました。この部分が問題となり、今村大臣は「『自己責任』という言葉の使い方がよくなかった。原発事故のために避難しているのに、自らの責任であるような印象を与えた」と謝罪し、発言を取り消しました。

 Q 暴言というのは。

 A その後、国の責任を巡って再度、政府の立場を説明した今村大臣に対し、記者は「責任を持って回答してください」「避難者を困らせているのはあなたです」といった言葉を投げつけました。感情的になった大臣が「(記者会見場から)出て行きなさい」「うるさい」と吐き捨てました。

 Q 避難者支援や古里帰還をどうするかという本質論というより、質疑の枠を超えた不適切な言葉のやりとりの問題ではないですか。

 A そうですね。震災と原発事故からの復興は日本にとって大切な問題なのに、いい大人が何をやっているんだか、と思わざるを得ませんね。

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