地元メディアも興奮「フライング・イチロー」 “初体験”の古巣レフトで好捕

マーリンズのイチロー外野手が、2014年以来となるセーフコ・フィールドへの凱旋試合となった17日(日本時間18日)の敵地マリナーズ戦に「9番・左翼」で出場し、好守で古巣を沸かせた。

マーリンズ・イチロー【写真:Getty Images】

バランス崩しながらもジャンプして捕球、凱旋試合で「素晴らしいキャッチ」

 マーリンズのイチロー外野手が、2014年以来となるセーフコ・フィールドへの凱旋試合となった17日(日本時間18日)の敵地マリナーズ戦に「9番・左翼」で出場し、好守で古巣を沸かせた。

 8回無死走者なしの場面。2番手ウレナの初球をモッターが強振すると、打球はイチローの待つレフトへグングンと伸びた。快足を飛ばしたイチローは、フェンス際でジャンピングキャッチ。不慣れなレフトで最後はバランスを崩しながらも、長打を阻んだ。

 試合を中継していたマイアミのテレビ局「FOXスポーツ・フロリダ」の実況は「イチローが下がる。壁際だ。イチローが飛んで、つかんだ! フライング・イチローだ」と興奮。スタジアムにもどよめきの後に拍手が沸き起こった。

 一方、シアトルの中継局「ROOT」の実況も「イチロー! キャッチを決めた! ワオ」と叫んだ。解説者は「間違いなくフェンスを越える打球ではありませんでしたが、それでも素晴らしいキャッチです」とファインプレーを称えていた。

 イチローは2001年のマリナーズ入団以来、ライトを牙城としてきた。鉄壁の守備と強肩ぶりから背番号にちなみ、セーフコ・フィールドのライトは「エリア51」と呼ばれた。

 ヤンキースの一員として凱旋した時もイチローはライトでプレーしており、かつての古巣でのレフトでの出場は初だった。この日は3打数無安打で、快音を響かせることはできなかったが、華麗な跳躍でかつての本拠地を大いに沸かせていた。

© 株式会社Creative2