<となりのレトロ>端正な造形海外客も

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看板やレース用ボートなど昔の学生生活を伝える品々が並ぶ

◎昭和にタイムスリップ(12)東北大史料館(青葉区)

 れんがと白壁のネオルネサンス様式の建物が、端正なたたずまいを見せる。東北大史料館(仙台市青葉区片平)は大正末期の1925年、東北帝大の付属図書館として完成した。最先端の研究施設が集まる現在の片平キャンパスで古参の一つに数えられる。

 2階の展示室は天井がアーチを描き、半円形の窓が並ぶ。往時をしのぶ造形が随所にある。

 「東日本大震災で瓦が落ちて雨漏りが悪化した。補修には本来の形を残すように細心の注意を払った」と史料館の曽根原理助教は説明する。

 図書館は73年に川内地区へ移転し、建物は86年から大学の歴史に関する資料を収集・公開する公文書館として使われている。収蔵品は約4万点に上り、一部が常設展示される。

 館内に2011年9月、仙台医学専門学校(現医学部)で学んだ中国の文豪、魯迅の記念展示室がオープンした。史料館近くにある魯迅像、階段教室と共に、海外旅行客が立ち寄るスポットになった。

 他にも土井晩翠書の旧制二高校歌、アインシュタインのサインなどが展示され、明治からの大学の歩みを今日に伝える。開館は平日午前10時~午後5時。無料。連絡先は022(217)5040。

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