薬局内の漢方喫茶で一服 加茂

画像小林薬局内に設けた漢方薬の喫茶スペースで客と話す小林正則社長(左)=加茂市本町

 加茂市の本町商店街にある小林薬局が今月から、店内に漢方薬のお茶を飲む喫茶スペースを設けた。地域に憩いの場を提供し、漢方薬に親しんでもらう狙い。社長の小林正則さん(56)は「従来と違ったサービスで商店街に来てもらうきっかけを作りたい」と意気込む。

 喫茶スペースは店の出入り口付近に8席を設けた。24種類の漢方薬が用意され、体調などに応じて一つを選びお湯を注いで飲む。肥満に伴う関節の腫れや痛みに効くとされる「防已黄耆湯(ぼういおうぎとう)」などが人気という。料金は350円。漢方薬のほかに飲みやすい健康茶も用意してある。小林さんは「飲みながら気楽に会話してもらい、健康相談にも乗りたい」と話す。

 家族経営の小林薬局は創業から100年を超え、商店街とともに歩んできた。平成に入ると商店街の人通りは減り、廃業が相次いだ。2年前に父から店を継いだ小林さんは「今まで通りのことをするだけでは商店街は顧客を獲得できない」と新しい事業を模索。県外に漢方喫茶があることを新聞で知り、取り入れた。

 喫茶スペースを設けてからお客が買い物ついでに一服する姿が見られる。三条市から訪れた男性客(73)は漢方薬を飲みながらたまたま来店した友人と話に花を咲かせ、「高齢者が多いから、漢方薬を飲みながら話せる場所があるのは良い」と語った。

あなたにおすすめ