染色、素朴にモダンに 柚木沙弥郎展、広島で開幕

画像繭などをモチーフにした鮮やかな作品が並ぶ「柚木沙弥郎 いのちの旗じるし」展

 大胆な構図と色彩で評価の高い染色家、柚木沙弥郎(さみろう)さん(94)の近作を集めた「柚木沙弥郎 いのちの旗じるし」展が20日、広島市西区商工センターの泉美術館で始まった。

 2010年代に制作した型染め作品を中心に、約60点を紹介。「まゆ玉のうた」は、蚕の繭をイメージした形を縦長の綿布にリズミカルにちりばめた。長さ3・6メートルの「こいのぼり」は、鮮やかな赤に生命力が満ちる。

 ヒマワリをモノトーンで描いた版画や、宮沢賢治「雨ニモマケズ」の絵本に寄せた原画も並ぶ。

 柚木さんは20代で民芸運動と出合い、染色家の芹沢〓介に師事。素朴さとモダンさを併せ持つデザインで表現の幅を広げ、創作を続けている。

 開館20周年を記念し、同館と中国新聞社が主催。6月4日まで。月曜休館。

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