被災古民家再生し食堂に 地元民交流の場にも

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被災した古民家を改修した「牡鹿半島食堂いぶき」

 東日本大震災で甚大な被害を受けた石巻市大原浜に22日、「牡鹿半島食堂いぶき」が開店する。緊急災害支援を手掛ける一般社団法人オープンジャパン(同市)が、津波で被災した築約80年の古民家を約4年かけて改修。牡鹿半島の豊かな魚介類を使った料理を提供するほか、地元住民の交流の場として活用する。

 木造2階の古民家は津波により、2階まで浸水。がれきや漁具が積み上がり、所有者は解体を検討していたという。

 ボランティアで同地区を訪れたオープンジャパンのメンバ-が「一度壊してしまったら二度と再生できない。なんとか残せないか」と所有者に打診。企業や個人の寄付を元手に改修を進め、古民家の歴史や温かみを残した空間に生まれ変わらせた。1階部分を食堂として利用する。

 かつて建物を所有していた安住慶子さん(83)は「このように生かしてもらえてうれしい。大原浜に住み残っている方々に楽しんでもらえる場所になればいい」と喜ぶ。

 15、16の両日行ったプレオープンには地元住民や関係者らが訪れ、完成を祝った。オープンジャパンの堀越千世副代表(40)は「ここからが大切。地元の皆さんがくつろぎながら過ごせる場所になってほしい」と意気込んでいる。

 食堂は午前11時~午後5時、月曜定休。22日~5月7日は休まず営業する。同9日から予約制で夜営業(午後10時まで)も行う。連絡先は0225(25)7282。

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