CNFと金属微粒子複合体効率的に製造 スギノマシン

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 スギノマシン(魚津市本江、杉野太加良社長)は、生物由来の素材「セルロースナノファイバー(CNF)」に、1ミリの100万分の1に当たるナノ単位の金属微粒子を分散させた複合体を効率的に製造する手法を開発した。世界初の手法で、従来よりコストを抑えられて品質も向上。金属の微粒子は消臭や抗菌といった効果があり、化粧品や生活衛生品としての利用を見込む。

 複合体は、金や銀などをそれぞれ溶かした液体と、同社製のCNFを混合して製造。同社の超高圧ウオータージェット装置で処置することで、金属微粒子がCNFに均一に分散されるという。

 金属微粒子とCNFの複合体は、既に実用化されているが、薬品を使用して化学反応させる手法などが一般的で、手間とコストがかかるのがネックとなっていた。

 同社が開発した手法は、製造時間を短縮しコストも従来の半分以下となる。処理条件を変えることで微粒子の大きさも、数ナノメートルから十数ナノメートルの範囲で調整。液状やフィルムなど、さまざまな形状で安定的に利用でき、これまで以上に金属が持つ消臭や抗菌などの効果を発揮できる。

 金属微粒子を分散させた複合体を化粧品やマスク、おむつなどに使うことで、付加価値の高い商品を生み出すことができる。同社は、燃料電池向けの触媒などとしても活用可能としている。

 製造手法は岡山県工業技術センターと共同開発し、金と銀、白金、パラジウムなどの金属で成功。近く特許を申請する。来年4月から販売を始め、初年度は1億円の売り上げを見込む。

 20日は本社で発表会があり、杉野岳執行役員経営企画本部長が「社会生活で幅広く利用できる商品。増産にも対応したい」と語った。

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