16年度粗鋼、3年ぶり増

1億516万トン、内需がけん引

日本鉄鋼連盟が20日発表した2016年度の国内粗鋼生産量は1億516万3千トンとなり、13年度以来、3年ぶりに前年度実績を上回った。1億トン超は7年連続。電炉鋼比率は22・7%だった。鋼材生産量(熱間圧延鋼材)も前年度比1・0%増の9304万トンと3年ぶりに増加した。

 16年度は国内を中心に鋼材需要が堅調に推移。高炉、電炉メーカーともに生産好調が続いた。四半期ごとの粗鋼生産量をみると、第1四半期から第4四半期まで、全四半期が2600万トン超を記録。生産変動の少ない1年となった。

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 16年度の炉別生産量は、転炉鋼が8129万トン(前年同比0・8%増)、電炉鋼が2387万トン(同1・2%増)。電炉鋼比率は22・7%と、15年度(22・6%)に比べ若干上昇した。

 鋼種別では、普通鋼が8080万トン(同0・1%減)、特殊鋼が2436万トン(同4・2%増)と特殊鋼の好調が目立った。主力の自動車向け需要が年間を通じて堅調に推移、生産を押し上げた。

 鋼材生産量は普通鋼、特殊鋼の合計で9304万トン(同1・0%増)。このうち普通鋼は7338万トンで同0・2%増。普通鋼の品種別生産量のうち主力の広幅帯鋼(熱延コイル)は同0・6%増の4410万トンと堅調だった。これに対し、H形鋼、小形棒鋼はそれぞれ2・9%減、0・9%減と前年度実績に届かなかった。厚板は造船向け需要の不振が響き、同1・2%減の992万トンにとどまった。

 国内粗鋼生産はリーマン・ショック前の07年度に過去最高の1億2151万トンを記録。リーマン・ショックの影響で09年度には1億トンを割り込んだが、11年度以降は1億トンを超える水準で推移している。

3月は889万トン、2カ月ぶり増

 日本鉄鋼連盟が20日発表した生産速報によると、3月の国内粗鋼生産量は前年同月比1・8%増の888万5千トンとなり、2カ月ぶりに前年同月実績を上回った。1日当たり生産量は28万6600万トンで、2月に比べ1万トン強減少。生産水準は2月に比べ若干低下した。

 3月の炉別生産量は転炉鋼が668万6千トン(前年同月比1・9%減)、電炉鋼220万トン(同14・9%増)で、電炉鋼が大きく伸びた。特殊鋼の需要好調が生産を押し上げた。

 1~3月の粗鋼生産量は前年同期比1・5%増の2622万8千トンだった。

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