「みなし仮設」孤立させない サポート充実へ要望聞く

画像仮設団地入居者と意見交換する熊本市の大西一史市長=熊本市東区

 熊本市の大西一史市長ら市幹部が20日、熊本地震の被災者が入居する民間賃貸住宅の「みなし仮設住宅」を訪問し、入居者から意見や要望を聞いた。仮設団地に比べ支援が届きにくいみなし仮設へのサポート充実につなげるのが狙い。

 市幹部約80人が14班に分かれ、みなし仮設約100世帯と仮設団地9カ所を巡った。

 大西市長は東区で1人暮らしをする男性(71)と女性(79)の住宅をそれぞれ訪れ、非公開で約20分間面会。市によると、2人は「精神的に落ち着かないことがある」「今後どこに住むことになるのか心配」などと話したほか、看護師の巡回による安否確認を評価していたという。

 面会後、大西市長は「みなし仮設の入居者は孤立しやすい環境にある。看護師による見守りの方法を工夫し、入居者と接触する機会を増やすしかない」と話した。

 また、秋津中央公園仮設団地(東区)では、大西市長と入居者21人が約30分間、意見交換。入居者からは「団地内に子どもの遊び場を設けて」「早く災害公営住宅の見通しが知りたい」との声が上がった。

 同市には、みなし仮設の6割以上が集中。17日には市内の40代女性、80代女性、70代男性の3人が誰にもみとられず孤独死していたことが分かった。(高橋俊啓)

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