落ちた天井、金属材…激震の惨状 益城町議会棟

画像議会棟2階の本会議場。熊本地震で天井の部材などが落下し壊滅的な被害を受けていた=20日、益城町(小野宏明)画像本会議場内の議長席。地震で落下した天井の部材などが散乱していた画像益城町役場の庁舎(右側)に隣接する議会棟。渡り廊下の壁には亀裂が走っている画像議会棟2階の建設経済委員会室。時計の針は前震発生の時刻で止まっていた画像本会議場の傍聴席へ通じる階段。天井内がむき出しになり、非常口誘導標識も落下していた

 崩れ落ちた天井、無数にぶら下がる蛍光灯や金属材…。熊本地震で使用不能になった益城町議会棟に20日、町の許可を得て入った。地震発生から1年。手付かずの屋内は、2度も震度7に見舞われた当時の惨状を物語る。

 議会棟は役場庁舎北側に隣接する。2階の本会議場に入り、息をのんだ。天井板は全て砕け落ちていた。議員や執行部の席は、天井板などで埋め尽くされ足の踏み場がない。案内した稲田忠則議長は「議会中に地震が起きていたら、とんでもないことになっていた。今も身震いする」と肩をすくめた。

 傍聴席に足を踏み入れると、舞い上がるほこりでむせそうになる。2階の委員会室の時計は前震発生の午後9時26分で、1階にある議会事務局近くの時計は本震が襲った午前1時25分で、それぞれ針を止めていた。

 1973年完成の議会棟は、2階建てで延べ約900平方メートル。86年に本会議場が増改築されたが、耐震補強は施されていなかった。町は本年度内に解体する予定。6月町議会は建設中の役場仮設庁舎で開く。(久保田尚之)

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