むろみん主催「忙中閑コンクール」の最優秀賞決まる

画像

 室蘭民報社主催、平林紙店協賛の第3回「コラムに挑戦~私も書けた『忙中閑』」コンクールの2次審査会がこのほど室蘭民報社で開かれ、入賞作品計18点が決まった。最優秀賞は小学生の部が室蘭市本室蘭小5年の板垣愛琉(める)さん「強さとは?弱さとは?」、中学・高校生の部は同翔陽中3年の若佐紫乃さん「反抗期」、一般の部は室蘭市八丁平の宮川三保子さん(75)「祷(いの)りの花」が選ばれた。

 小学生の部40点、中学・高校生の部164点、一般の部44点の応募があり、1次審査を経た2次審査会には各部門17点ずつが挙げられた。審査委員長は高木忍・室蘭民報社常務取締役編集局長(論説委員長)、審査員は平林滋明・平林紙店代表取締役、工藤知美・室蘭栄高校新聞局顧問が務めた。

 高木審査委員長は「各部門ともレベルアップが見られる。特に小学生の文章力は素晴らしく、学校での丁寧な指導がうかがわれた。高校生からの応募が初めてありうれしい。斬新な切り口によるテーマの多様化も見られ、文章表現の活性化を感じることができた」と評価した。

 表彰式は5月14日午前11時から室蘭民報社本社(新社屋)で開かれる。 (成田真梨子)  最優秀賞以外の受賞者は次の通り。(敬称略)  ◇小学生の部▽平林賞 池田結「頑張ることはかっこいいこと」▽優秀賞 野田詩織「たとえ世界中の人がみんな敵になっても」、三村建成「至誠天に通ず」▽佳作賞 長井悠「つなげいのちのバトン」、増田陽月「Yes,Virginia,there is a SantaClaus.」  ◇中学・高校生の部▽平林賞 宮川瑠奈「これからの自分」▽優秀賞 佐々木胡桃「当たり前に感謝しよう」、工藤陽樹「閑から生み出す」▽佳作賞 佐藤朱莉「私の街と私の日本」、佐藤優衣奈「他人と自分」  ◇一般の部 ▽平林賞  内城恵津子「水色の空」(室蘭)▽優秀賞 水谷妙子「刺す言葉 つつむ言葉」(同)、金久保章子「薪ストーブライフ」(登別)▽佳作賞 秋本寿子「その穴をのぞくな」(伊達)、武田久「リアル銀河鉄道」(登別) ◆―― 三人三色、光る感性  室蘭民報社主催、平林紙店協賛の第3回「コラムに挑戦~私も書けた『忙中閑』」で最優秀賞に選ばれた小学生の部・板垣愛琉(める)さん(室蘭市本室蘭小5年)、中学・高校生の部・若佐紫乃さん(同翔陽中3年)、一般の部・宮川三保子さん(75)にコラムに込めた思いやエピソードなどを聞いた。 (成田真梨子) ◆―― 小学生の部 板垣愛琉さん  小学生の部・板垣さんのコラムタイトルは「強さとは?弱さとは?」。以前、「小型犬は小さくて弱いから、自分を守るためにほえる」という話を耳にし、「それは人間にも当てはまるのか」と考えた内容だ。

 もし、クラスメートが悪口を言われていたり、仲間外れにされていたらどうするか。一見、言う方が強く、言われる方が弱く見えても、黙って耐え続ける子は大型犬のような強さを持っているのかもしれない―。

 学校生活で感じたことに自問自答し、小学生ながら深みのある文章に仕上げた。コラムを通じ「人をかばえるような大型犬のような強さを持ちたい」と話す。

 読書や作文が好き。初応募で最優秀賞を受賞し喜びいっぱいだ。母親に日ごろから「新聞を読んだ方がいいよ」と言われ、室蘭民報の忙中閑や「面白いよ」と勧められた記事に目を通しているという。

◆―― 中学・高校生の部 岩佐紫乃さん  「私は今反抗期真っさかりだ」。ストレートな書き出しから始まるコラムのタイトルはずばり「反抗期」。中学・高校生部門の若佐さんは、中学1年生のころから親の口出しが腹立たしく「うざい」と思うようになった。昨年母親と大げんかをして家を飛び出し、祖母の家で1週間過ごした。

 祖母に話を聞いてもらい、冷静になり、子どもっぽさを反省したが、家に帰るのが気まずい。信頼する先生に相談すると「親がそう言うのは、お前の事が愛しくてたまらないからだよ」。放課後、走って家に帰ると、いつも通りの母親がいた。「今までごめん」。安堵(あんど)の涙があふれ出た―。

 今ではけんかもすっかり減り「以前よりいろんな相談をできるようになった」という。コラムを書きながら「泣きそうになった」と言い、「私のことを思ってしかってくれていると分かった。感謝しています」。

◆―― 一般の部 宮川三保子さん  一般の部・宮川さんは長年、俳句やエッセーに親しみ、同人活動に取り組んでいる。第1回コンクールに続き2回目の応募だ。今回のコラム「祷(いの)りの花」は、コスモスにまつわるエピソードを情緒的につづった。

 東日本大震災以降、自宅の庭に植えているコスモス。この種は津波被害に遭った宮城県女川町の更地に咲いたコスモスの種だ。仮設住宅に住む高齢者の自殺や原発事故で自主避難した子どものいじめ問題を憂い、風化させないという思いをつづった。またコスモスは亡き母の大好きな花で、遠い日の思い出を回想した。

 室蘭民報の忙中閑は、夫の幸治さんと共に「大ファン」という。毎日目を通し「夫婦の会話が弾みます」と笑顔を浮かべる。今年から、室蘭民報と室蘭文芸協会が運営する夕刊の随筆欄「四季風彩」の投稿に挑戦し、さらなる創作意欲を膨らませている。

【写真=「みんなにコラムを読んでもらえるのがうれしい」と笑顔の板垣さん(上)、「親子のコミュニケーションを大事にしたい」と話す若佐さん(中)、忙中閑の大ファンで、受賞を機にさらなる創作意欲を膨らませる宮川さん(下)】

あなたにおすすめ