新見の空に鎮魂の青い鯉のぼり

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 東日本大震災で犠牲になった子どもたちに向けて、岡山県内外の学生や児童らがメッセージを書き込んだ青い鯉(こい)のぼり10匹が、新見市神郷下神代の夢すき公園前で優雅に泳いでいる。同市の市民団体「NPOかけはし」が毎年行っている支援活動の一環。今年は30日まで掲げた後、5月5日に宮城県東松島市で開かれる「青い鯉のぼりプロジェクト」に参加して犠牲者を追悼する。

 プロジェクトは2011年、当時高校生だった同市の男性が津波で亡くなった弟の好きだった青い鯉のぼりを揚げたのが始まり。かけはしは14年から参加。現地で掲揚する前に市内でも東北への思いを一つにしようと、15年から同公園に設置している。

 これまでに新見公立短大の学生らがメッセージを書いた鯉のぼりが寄せられ、22匹まで集まった。今年は、昨秋震災に遭った鳥取県倉吉市立上灘小児童が「地震は怖かったけれど互いに勇気を出してがんばろう」「幸せだったことを思いだそう」などと記入したものも仲間入りした。

 設置はかけはしのメンバーや地元住民らが15日に実施。1匹ずつ金具で取り付けて川をまたぐようにワイヤを張ると、鯉のぼりたちは風を受けてふわりと空を舞った。

 かけはし代表の大森功資さん(39)は「今も苦しんでいる被災者は多い。風化させないためにも『忘れていない』というメッセージを新見から届け続けたい」と話している。

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