<むすび塾>東部道路への避難確認

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仙台東部道路の避難階段を上り、津波への備えを学ぶ参加者=仙台市若林区三本塚

 河北新報社は22日、通算66回目の防災・減災ワークショップ「むすび塾」を仙台市若林区種次(たなつぎ)地区で開いた。住民や専門家ら13人が参加。東日本大震災で巨大津波を食い止める役割を果たした仙台東部道路を訪れ、震災後に整備された避難用非常階段を視察、津波への備えを語り合った。

 種次地区を含む仙台平野一帯には高台がなく、震災時は地上約6メートルの東部道路に住民らが駆け上がり、約350人の命が救われたとされる。これを機に津波避難場所として評価され、東日本高速道路は東部道路と宮城県内の常磐自動車道の計13カ所に避難階段を設置した。

 視察は若林区三本塚で実施。階段上り口の柵を蹴って開け、道路のり面の階段を上った。高さ約3メートルの所にある震災時の津波到達地点も確かめた。

 種次地区の集会所で行った意見交換では、東部道路を避難場所とするよう求める署名活動が震災前からあったことや、震災で実際に避難し一命を取り留めた住民の体験が紹介され、東部道路の防災機能に期待する声が上がった。一方で「避難階段のある場所が分かりにくい」との指摘も出た。

 東北大災害科学国際研究所の今村文彦所長は、種次地区に今年1月完成した津波避難ビルに言及。「避難場所を日頃から複数考えておくことが大事。地域での訓練を重ね、防災意識を高めてほしい」と助言した。 (詳報を5月11日に掲載します)

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