船上で日本文化堪能  日本郵船が相次ぎイベント  飛鳥2で歌舞伎◆氷川丸は落語

 日本郵船が、日本の文化を堪能できる船内イベントを相次ぎ打ち出す。横浜港を母港にする日本最大の客船「飛鳥2」(5万142トン)は松竹と初めてコラボする「歌舞伎クルーズ」を行う。横浜市中区の山下公園前で係留・公開されている「日本郵船氷川丸」では船内で初めて落語を公演。「身近な日本船で伝統芸能に親しんで」と参加を呼び掛けている。

 同社は2014年12月と16年6月には大相撲、同年12月には文楽と、伝統芸能をテーマにした3日間のクルーズの実績を残してきた。飛鳥2を運航する郵船クルーズ(同市西区)の広報担当者は「日本の文化を紹介できるのは日本船ならでは。伝統芸能になじみが薄い人にも人気が高い」と話す。

 歌舞伎クルーズは11月21〜23日の3日間、横浜港大さん橋国際客船ターミナル(同市中区)を発着して実施。中村芝翫(しかん)さんと息子の橋之助さん、福之助さん、歌之助さんの親子4人がそろって舞台に登場する。料金は11万5千円から。

 一方、落語家の柳亭(りゅうてい)小痴楽(こちらく)さんによる高座は6月2日午後2時から、氷川丸の船倉を改装したスペース「6番ホールド」で開かれる。小痴楽さんは二ツ目で、北とぴあ若手落語家競演会奨励賞を受賞した実力派。「演目はお楽しみ」と広報担当者。料金は500円。要予約。

 予約・問い合わせは、飛鳥2=郵船クルーズ電話(0570)666154(ナビダイヤル)。氷川丸=日本郵船歴史博物館電話045(211)1923。

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