交流、どこに? ロゴに疑問の声 平塚でリトアニアとの交流推進実行委設立

 2020年東京五輪・パラリンピックで、北欧のリトアニアの事前キャンプを開催する平塚市は25日、市経済界やスポーツ団体などとともに受け入れ体制を整える「ひらつかリトアニア交流推進実行委員会」を立ち上げた。初日の会合では平塚商工会議所や市体協、市観光協会など関係各団体から約30人が出席。実行委の下に、リトアニアからの視察団などに対応する「事前キャンプ」、両国の相互交流を実施する「ホストタウン」、ボランティアやPRを担当する「サポート」の3部会を設けた。◆ロゴに疑問の声 発足したリトアニアとの交流推進実行委員会で、平塚市が提案したロゴマークが物議を呼んだ。反対意見は出ずに承認されたものの、リトアニアの文字や、同国の国旗などがあしらわれていないデザインに、初会合終了後には実行委メンバーから「『リトアニアとの交流』が一目では分からないのでは」と疑問の声が上がった。

 市によると、ロゴマークは広告会社に外注し、約70万円で製作。平塚の青い海と豊かな自然をイメージした円形のデザインで、同国の国旗の一部や、五輪委員会のロゴでも用いられている緑色を上部に配した。円形のデザインの下には「Hiratsuka JAPAN」の文字を載せた。交流推進事業のPR用のポスターや、ピンバッジ、ステッカー、市職員の名刺などに使われるという。

 同日の市長会見でも報道陣からロゴマークへの質問が相次いだ。市の担当者はデザインについて「時間や手間がかかり、公募できなかった。キャッチコピーや他のマークと共通利用も考え、汎用性のあるものにした」と説明した。

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