ソフトB今宮、同級生の友に贈るアーチ 「いい刺激」で打率.283まで上昇

痛烈な先制パンチを食らわせた。ソフトバンクの今宮健太内野手が、26日の日本ハム戦(ヤフオクD)の初回に先制のソロ本塁打を放ち、ビッグイニングの号砲を鳴らした。

ソフトバンク・今宮健太【写真:荒川祐史】

初回先制ソロでビッグイニングの号砲

 痛烈な先制パンチを食らわせた。ソフトバンクの今宮健太内野手が、26日の日本ハム戦(ヤフオクD)の初回に先制のソロ本塁打を放ち、ビッグイニングの号砲を鳴らした。

「昨日の勝ちの勢いのままいきたかったので打ててよかった」と振り返る初回。1死で打席に入ると、1ボール1ストライクからの3球目を捉えた。日本ハム先発の村田が投じた真ん中低めへの139キロの真っすぐ。「うまく引っかかってくれたという感じ」。フルスイングしたわけではなく、合わせたようなスイングではじき返した打球は、快音とともに左翼席へと飛び込んだ。今季1号となる先制ソロだった。

 友に贈るアーチになった。この日は明豊高の同級生、野球部のチームメートで、現在は歌手として活動している下松翔さんが本拠地に。試合前に自身の楽曲を披露し、始球式も行った。高校3年生のときは、マネージャーとしてチームを支えてくれた盟友で「結構、お世話になった仲間。仲間が来る中で、いい刺激が与えられたかなと思います」と喜んだ。

 開幕は1番で迎えながらも、18日のロッテ戦(ZOZOマリン)から2番に固定。打順が替わっても「意識は特にない。1番はチームの先陣を切らないといけないけど、2番は1番が倒れた時に塁に出ないといけない。走者がいた時に初めてバントとかの役割になる」という。2回の第2打席にも左前安打を放ち、25日の同戦(北九州)の猛打賞に続くマルチ安打。打率も.283まで浮上した。

「本当にいい形を作れた」と工藤公康監督も褒め称えた先制攻撃。2番・今宮が、その流れを作り出した。

福谷佑介●文 text by Yusuke Fukutani

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