首位楽天の強さ支える選手層 茂木が今季初欠場も「代役」機能で3度目4連勝

楽天は26日、ロッテに11-7で勝利。今季3度目の4連勝で貯金を11とした。9回にロッテの猛攻で大量6点を失ったが、首位を走る楽天が逃げ切った。

楽天・梨田昌孝監督【写真:荒川祐史】

ロッテに勝利も…9回6失点に梨田監督「風船を持っているお客さんに申し訳ない」

 楽天は26日、ロッテに11-7で勝利。今季3度目の4連勝で貯金を11とした。9回にロッテの猛攻で大量6点を失ったが、首位を走る楽天が逃げ切った。

 2回、6番・島内の3号2ランで先制。3回には3番・ウィーラーに待望の1号2ランが飛び出すなど、4点を奪って試合の主導権を握った。「(ウィーラーは)エラーを2つしたが、3、4点目は大きかった」とポイントに挙げた梨田監督。6回に2点、7回には打者8人で3点を追加し、攻撃の手を緩めなかった。

 投げては、エース則本が中盤からヒットを集められたものの、7回6安打1失点とゲームメイク。10個の三振を奪い、3試合ぶりに勝利投手となった。

 この日は切り込み隊長として存分に働きを見せている茂木が今季初の欠場。梨田監督によると前日の試合で一塁ベースを踏んだ際、左かかとを痛めたという。試合前から降り続いた雨の影響でグラウンドコンディションが万全ではないため、大事をとった。代わりに同い年の三好が9番・遊撃でスタメン出場。4打数2安打1打点と勝利に貢献し、梨田監督は「よく代役を務めてくれた」と称えた。誰かが欠けても、それをしっかりと補う選手層の厚さも今季の好調を支えている。

 8回までは投打がかみ合った好ゲームだったが、9回は3番手・高梨、4番手・小山で6点を失い、4点差まで詰め寄られた。「勝つ時はピリッと勝たないと。(勝利した時に飛ばす)風船を持っているお客さんに申し訳ない」と指揮官。すんなり勝利とはならなかったが、連勝は4に伸ばした。貯金も11で首位をキープ。それでも、梨田監督は「あまり連勝とか思わない。とりあえず、1試合、1試合ということで次に向かっていきたい」と一戦必勝の構えだ。

高橋昌江●文 text by Masae Takahashi

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