ピカコーポレイション、アルミ製昇降作業台のラインアップを拡充

 アルミ合金製はしご・脚立メーカーのピカコーポレイション(本社・東大阪市、社長・坂口守正氏)はアルミ製昇降作業台のラインアップを拡充する。可搬式荷物用昇降台「サポートリフトTASUKE(HLA)」を4月に発売した。HLAはアルミ合金製で最大使用質量が300キログラム。コンパクトに収納でき、車への積載も可能。

 HLAは荷物の昇降や運搬に便利な屋内用手動操作リフト。最大リフト高さが3・48メートル(型式35)、4・93メートル(同49)、6・38メートル(同64)、7・83メートル(同78)の4機種がある。型式64と78は、ベースタイプが左右の安定感が増し重い荷物を側面からもしっかり支えるスタビライザーベース。税別価格は70万円~95万円。

 

ピカコーポレイションは1957年3月の創業で、この3月に60周年を迎えた。業務用はしご・脚立・作業台では国内売上高でトップシェア。オーダーメイドでは年間で約4千件、累計10万件以上の実績がある。製造拠点は国内が滋賀工場、海外は中国・蘇州に「蘇州PICAアルミ工業」を持つ。

 「これまで『アルミ』『昇降』『作業の安全・安心』をテーマに事業を行ってきた。今後は既存テーマに『異素材』『物流』『自動昇降』を加え製品およびサービスをさらに強化する」(同社)方針。

 昇降作業台の既存製品では2012年にウインチ式で電源不要のエコリフト「グイッと!(MWA)」を、13年に油圧マスト式電動リフト「ノビッと!(EWA)」をそれぞれ発売。主要部分にアルミを用い今までにない軽量化を実現した充電式リフト「アルシザー(LWA)」などもある。

 「サポートリフトTASUKE(HLA)」はイベントでのアルミ製トラス部材の昇降などにも最適。既存の昇降作業台は海外製品が多く、部品の取り寄せやサービス面でユーザーは不満に感じている。ラインナップの拡充とアフターサービスを強化することで、顧客ニーズに応えたい」(同社)。

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