大和特殊鋼、韓国に現地法人設立

 大手ステンレス流通の大和特殊鋼(本社・大阪市西区、社長・今井隆氏)は100%出資し、韓国に現地法人を設立した。韓国のステンレス材料を韓国国内および中国やインドなどに販売していく。当面、年間8億円の売上高を目指していく。

 同社は、2006年から韓国ローカルのステンレス流通と取引を開始。ステンレス薄板のヒモ付きなど韓国国内での取引が着実に伸びていることから現地法人を設立した。

 現地法人の名称は、Daiwa special steel Korea。仁川国際空港近くで、韓国政府から経済自由地域に指定されている松島(そんど)国際都市に事務所を設けている。資本金は2億ウォン(約2千万円)で、4月10日に設立。4月25日に現地で開所式を行い、本格的に業務を開始している。社長には同社社員の尹柱東氏が就任。同社国際営業部長の齊藤良二氏のほか、現地スタッフ2人の計4人体制でスタートしている。

 同社は、ステンレスの鋼板、丸棒を中心に扱い年商200億円規模の大手流通。海外への対応策としては、15年に国際営業部を開設し、日系を含めた海外企業の日本材手当てをサポートするとともに、ASTM、ASMEなどの海外規格材を国内ユーザーに供給している。同部では年間4億円の売上高を目指している。

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