留学生、地引き網に興味津々 由比ケ浜で15人が挑戦

 日本で学ぶ留学生らが地引き網を体験する企画が3日、鎌倉市の由比ケ浜海岸で開かれた。留学生たちは初めて知る漁法に興味津々で、力いっぱい網を引いていた。

 市内の早稲田大OBでつくる鎌倉稲門会が主催。日本の伝統的な漁法を体験してもらおうと、同大へ留学中の学生に参加を呼び掛けた。中国や韓国、米国などからの留学生15人と、OBの家族ら約130人が集まった。

 地元漁師が協力し、網を仕掛けた。参加者は砂浜で左右に分かれ、スピードやタイミングを調節しつつ網の両端に付けた綱を陸側へ一斉に引っ張った。網にはイワシやアジ、カマスなど約200キロが掛かり、参加者から歓声が上がった。

 エチオピアからの留学生バイサ・タイエ・ムラトゥさん(30)は「みんなで一緒に引っ張るのが楽しかった。一日中でもやっていられる」と興奮した様子。韓国から来たオン・ビチャンさん(22)は「観光と地引き網をセットにして、国際交流イベントを開いたら盛り上がるのでは」と話した。

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