犬歯で弓引く異色のアスリート 大塚忠胤選手(アーチェリー)

大塚忠胤選手は18歳の時、バイク事故で右腕が不自由になった。その後、周囲の人から「口を使って弓を引いている選手がいるから、あなたもできるよ。」と教えられ、アーチェリー競技の世界へ。2016年5月のリオパラリンピック最終予選では、本来、準決勝に進出できるはずが、スコアの記入ミスにより敗退。出場権を獲得できず、一時はどん底まで落ち込んだ。しかし、高杉晋作の言葉「面白き事なきこの世を面白く」を人生のモットーとしている大塚選手は、「自分は一つのものを掘り下げていくことが好きなタイプなので、今はアーチェリーを掘り下げて!」と、2020年に向けて再び気持ちを振い立たせた。「アーチェリーは同じことをすれば、同じところに矢は集る…単純にそれだけのスポーツと思うが、同じ動作、タイミングを何度も繰り返す難しさがある」と語る大塚選手。今は己と向き合い、より良い1射を目指して際限なき戦いに日々挑んでいる。趣味は、今でもバイクをいじること。時間を見つけては知り合いのバイク店に足を運んでリフレッシュを図り、その時の表情は競技時とは全く逆で、プレッシャーから解き放たれた笑顔を見せる。


大塚忠胤(オオツカタダツグ)

大塚忠胤選手(アーチェリー)

1968年3月22日生まれ 49歳
栃木県出身
株式会社レンタルのニッケン、ペガサスアーチェリー所属

18歳の時にバイク事故に遭い、右上肢機能が全廃。その後フィールドアーチェリーと出会い、競技を始める。犬歯で弓を引く独特のスタイルを貫き、2016年5月のリオパラリンピック最終予選で本来は準決勝進出だったが、スコアの記入ミスにより敗退。出場権を逃した。2016年に行われた全国身体障害者アーチェリー選手権大会で優勝。さらに、2017年NFAAワールドアーチェリーフェスティバル FXLクラスでも優勝を飾った。

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