津久見高硬式野球部にアパート 市外の部員、入寮へ

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津久見高校硬式野球部の「闘球寮」が入るアパート。3室を用意し、最大で15人受け入れられる
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部員に食事を用意する「おかみ」の高尾順子さん

 春夏を合わせて18回の甲子園出場を誇る、津久見高校硬式野球部の部員専用アパート「闘球寮」が市内中央町にできた。市外の部員が利用していたかつての寮は6年前に廃止。同部後援会の支援で設けた新たな拠点を生かし、平成以降遠ざかっている甲子園出場を目指す。

 闘球寮は後援会理事が買い上げた4階建てアパートの一部を使用。部員専用は3室用意し、間取りはいずれも3LDK。市外から通う硬式野球部員が共同生活する。最大で15人ほどの部員を受け入れられる。費用は家賃と3食、光熱費などを含めて月4万8千円。会議などに使える食堂も備えている。

 同部には1960年代から市内企業の独身寮などを使用した寮があったが、2011年に当時使っていた建物の老朽化などから、寮の運営を中断していた。今回は昨年、体制を一新した後援会がアパートの取得や整備に尽力。運営も担う。

 今月から受け入れを始め、8日に2年生の岩切秀記さんが第1号で入居。これまで津久見市内の下宿先や自宅がある大分市から通学していた。「闘球寮は学校に近く、帰宅時間を気にせず自主練習の時間を増やせる。食事も用意されていて体づくりに励みたい」と岩切さん。この他、部員数人が入居を予定している。

 後援会の臼杵洋介事務局長は「市外からの部員を受け入れる施設は部の強化にもつながる。闘球寮の生活を生かして、甲子園出場を果たしてほしい」と話している。

食事は温かい“母の味” 部員の成長見守る高尾さん

 「闘球寮」で朝夕の食事を提供するのは、アパート1階に入居する食事処「稲穂」。寮の開設に合わせて、12年間営業していた別の場所から、寮が入るアパートに移転、オープンした。部員の成長を見守る「おかみ」の高尾順子さん(59)は「温かいごはんで元気を出してもらいたい」と愛情たっぷりにサポートする。

 高尾さんは、親族が津久見高校に勤めていたことや、以前の寮に夕食を届けていたことなどから、野球部の熱烈な応援者。「寮で生活する部員に温かい食事を食べてもらいたい」との思いから店を移した。店のフライヤーを新調するなど、準備万端で部員を迎え入れる。

 部員の帰宅時間に合わせて栄養たっぷりの夕食を用意するほか、朝食用のおかずなどを前日に仕込んでおく。

 野球部員は体づくりのため、1食3合を目安にご飯を食べており、昼食に持参する分も合わせ炊飯器は毎日フル稼働だ。

 「親元を離れた生活は寂しいときもある。毎日、部員を『おかえり』と迎えてあげたい」と“母代わり”を務めるつもりだ。

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