〔熱中症〕5月1日から7日の7日間で422人搬送、熊本県で1人死亡

総務省消防庁は9日、熱中症による救急搬送状況(速報値)を今年初めて公表しました。
5月1日から7日の7日間における全国の救急搬送者数は422人で、前年同期と比べて9人増加しました。
傷病の程度別では、熊本県で1人の死亡が確認されています。また、3週間以上の入院加療を必要とする重症者は12人でした。
年齢別では、満65歳以上の高齢者が191人で、全体の45.3%を占めています。
発生場所別では、住居が129人と最も多く、全体の30.6%を占めています。
また、都道府県別では、東京都が29人と全国で最も多く、次いで大阪府が22人、神奈川県が21人となっています。

気温や室内の温度が高い状況下では、体内の水分や塩分のバランスが崩れ、体温の調節機能が働かなくなることによって、体温の上昇・めまい・立ちくらみ・体のだるさ・頭痛・吐き気などの症状を呈し、重症化すると、けいれんや意識の異常など、様々な障害を引き起こします。こまめな水分・塩分の補給、扇風機やエアコンの利用などにより、熱中症の予防に努めましょう。

■熱中症による全国の救急搬送状況(2017/5/1~7・速報値)
・救急搬送者数:422人 ※前年同期比9人増

<日別>
・5/1(月):23人
・5/2(火):45人
・5/3(水):58人
・5/4(木):73人
・5/5(金):127人
・5/6(土):49人
・5/7(日):47人

<傷病の程度別> ※初診時の状況
・死亡 :1人
・重症 :12人
・中等症:123人
・軽症 :277人
・その他:9人

<年齢別>
・18歳未満:113人
・18~65歳:118人
・65歳以上:191人

<発生場所別>
・住居(屋内外を含む):129人
・工事現場や工場などの仕事場:18人
・農・畜・水産作業の仕事場(田畑・海など):26人
・教育機関:30人
・屋内(飲食店・病院・劇場など):41人
・屋外(競技場・屋外駐車場など):87人
・道路:50人
・その他:41人

<都道府県別> ※上位5都道府県まで
・東京都:29人
・大阪府:22人
・神奈川県:21人
・福岡県:20人
・兵庫県:19人

◆総務省消防庁|熱中症情報
http://www.fdma.go.jp/neuter/topics/fieldList9_2.html
※総務省消防庁は、上記Webサイトに熱中症の予防啓発コンテンツを設置し、熱中症の予防を呼び掛けています。

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