井上鋼材(山梨)、折り曲げ加工強化

新型機増設、高精度加工需要に対応

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 山梨県の鋼材流通加工業、井上鋼材(本社・甲府市徳行、社長・井上重良氏)は、薄板の精密板金加工機能を強化した。本社第一工場に高速・高精度な折り曲げ加工機を新設。既存機を縞鋼板用に振り返ることで全体の加工能力も従来より50%増強した。今後も産業機械工場向けなど、精度の高い加工需要に対応していく。

複雑な加工にも対応可能に

 導入したのはアマダ製のベンディングマシン「HG2203」。加圧能力220トンで、加工厚は3・2~60ミリの薄板から厚板まで対応する。今年2月末に設置し、3月上旬から本稼働を開始した。

 同社では大手産機メーカーや板金加工業者、自動車部品メーカー、建築金物製造業などから幅広く板金加工を受注。新設機では深曲げ用金型「グースネック」も取り付け可能で、深さのあるコの字形状の折り曲げも可能だ。

 今回の増設では、曲げ加工時の鋼板表面の品質維持にも配慮した。従来は既存機の「HFB1703」(アマダ製、加圧能力170トン)が折り曲げ加工を担ってきたが、縞鋼板を加工すると接触した金型に凹凸ができてしまうため、表面の精度を求める加工の際は金型を交換するなどの対応が必要だった。

 今回の増設により、縞鋼板は既存機で加工するように変更。新設機ではより精度が求められる加工に対応できるようにした。

 本社第一工場と隣接する第二工場には折り曲げ機のほか、シャーリング機3台や表面処理用のショットブラスト装置2台、穴あけ用のドリル機2台、切断機などを配備。山梨県内や神奈川、長野県など隣接地区の鋼板加工ニーズに応えている。