「熱中症」5月も要注意 夏日増、水分小まめに

画像昨年の熊本地震後、熱中症対策としてボランティアセンターで配布されたペットボトルの水をとる男性=2016年4月、益城町(岩崎健示)画像

 県内は5月に入り、気温が25度以上となる夏日が増え、熱中症とみられる患者が出始めた。5日には阿蘇市のビニールハウスの中で60代の男性が倒れ、熱中症とみられる症状で亡くなった。5~6月は炎天下での運動会やスポーツイベントも多く、注意が必要だ。

 消防庁によると、昨年、県内で熱中症の疑いで搬送されたのは、5月が89人、6月は101人に上った。盛夏前にもかかわらず、この2カ月で、5~9月の計1630人の1割以上を占めた。

 今年も5月1~14日に25人が救急搬送された。阿蘇市で死亡した男性は、昼すぎにビニールハウス内で心肺停止の状態で見つかった。

 熱中症は、めまいや吐き気、頭痛などを発症。重症化すると意識障害やけいれんが起こり、死に至る場合がある。気温や湿度の上昇に伴い、体内に熱がこもり発症する。

 熊本市消防局救急課は「体温調整が未熟な子どもや、気温や体温の変化に鈍感な高齢者がなりやすい」と警告。熱中症とみられる人は涼しい所で安静にさせ、可能ならば水分を取らせる。首周りや脇など太い血管がある部分を冷やすのが効果的とされ、容体が良くならない場合は救急車を呼ぶ必要がある。

 昨年は4月の熊本地震後、復旧支援作業に当たったボランティアに熱中症防止の水が配られるなど、早い時季から被災地で用心が続いた。

 市消防局救急課は「暑さに慣れていない今から予防の意識を持つのが大切。水分を小まめに取り、気温の上昇や蒸し暑さに注意してほしい」と呼び掛ける。(中島崇博)

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