稜線トレイル 気軽に 県が谷川岳・肩の小屋を改修へ

画像谷川岳の稜線下に立つ「肩の小屋」(2012年撮影)

 県境の稜線(りょうせん)を観光資源として活用する「稜線トレイル」の整備を進める群馬県は、谷川岳の山小屋「肩の小屋」(みなかみ町湯檜曽)を改修し、利用者の利便性を向上させる。休憩所の収容人員を増やし、ハイカーが気軽に立ち寄れる施設にし、さらなる誘客につなげる。大沢正明知事が18日に内示した本年度一般会計5月補正予算案に整備費1200万円が盛り込まれた。

◎土間式にし靴のまま利用 収容人員増

 県自然環境課によると、改修するのは小屋の休憩所棟の一部で、日帰り利用者に軽食や喫茶を提供したり、宿泊者の食堂として使用している30平方メートル余り。板張りの床を撤去して土間式にし、登山靴のまま気軽に利用できるようにする。大型のテーブルを新たに設置し、収容可能人員を16人から24人程度に増やす。

 ソーラーパネルで発電した電気をためる蓄電池も、老朽化しているため更新し、現在より4割以上多い電力量まで対応できるようにする。これに伴って使用できなかった屋内トイレも、LEDライトを使った照明で快適に使用できるようにする。休憩所は避難小屋としての役割もあり、県はトレイルの際の拠点と位置付けている。

 肩の小屋は県が設置し、みなかみ町が管理する山小屋。例年4月下旬から11月上旬ごろまで営業している。資材をヘリで搬入する必要があることなどから、県は登山客の利用状況を見ながら改修を進め、今シーズン中に工事を終える方針。同課は「利用者の利便性と安全性を確保するとともに、山小屋の魅力を高めたい」としている。

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 2015年の肩の小屋の利用者は宿泊者が1015人、日帰り利用者が約1万6000人。谷川連峰の山小屋にはこのほか、「蓬ヒュッテ」と「平標山の家」がある。

 《稜線トレイル》 山の峰と峰を結ぶ稜線に整備される、自然などを楽しみながら歩くロングトレイルのコース。県は新潟、長野両県境との稜線を活用し、国内唯一の全長100キロのロングトレイルコース「ぐんま県境稜線トレイル」とする方針で現在、三坂峠(中之条町)から白砂山(同)までの区間(約10キロ)を整備、来年8月の開通を目指している。ロングトレイルは健康や自然志向のライフスタイルが広まる中、国内でも愛好家が増え、近年は全国的な組織も立ち上がっている。

◎補正予算案など8議案を内示 大沢知事

 大沢正明知事は18日、鳥獣害対策の一環で安中市に計画するライフル射撃場整備費を盛り込んだ本年度一般会計補正予算案など8議案を県議会議会運営委員会に内示した。25日開会の第2回定例会に提出する。

 一般会計は3億6700万円を増額補正する。内訳は、ライフル射撃場の実施設計関連に2000万円、特別支援学校高等部などの整備に2億2800万円、地方創生交付金事業に5500万円など。補正後の予算総額は7249億6800万円となる。

 八ツ場ダム(長野原町)の建設後、工事専用道の大柏木トンネルを県道として利用するため、30億円を増額する債務負担行為の補正も示した。県立多々良沼公園(館林市、邑楽町)への指定管理者制度導入に向けた条例改正案なども明らかにした。

 会期は6月16日までの23日間。一般質問は5月31日、6月1、5日。

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