京都の学生 ねぶた作りで武者修行

画像衣服の裾に当たる部分の骨組み作りに挑戦する田中さん=7日画像昨年9月に京都造形芸術大生らが制作した「板状土偶」(青森市教委提供)

 紙と明かりで勇壮な武者を表現するねぶたの制作方法を学ぼうと、京都造形芸術大(京都市)4年の田中悠志さん(22)=京都市、長野県須坂市出身=が、4月末から約1カ月間の予定で青森市のねぶた小屋に通っている。同市と大学側は昨年、連携協定を結んでおり、官学交流が深まっている。

 交流のきっかけは、同大の大野木啓人副学長が2006年に青森を訪れ、「色付け前のねぶたを授業に取り入れたら面白い」と発案したこと。翌年、1年生約30人が1チームとなり、色付けしない白色の「京造ねぶた」を制作する授業を始めた。

 ねぶた師の竹浪比呂央さん(57)=青森市=も京都を訪れ指導。「アートを通した地域の発展」との目標を掲げ、青森市と同大が協定を結ぶまでに至った。昨年度は青森市の事業の一環で、同大の学生や教員が市内で土偶をテーマに京造ねぶたを制作、展示した。

 京都の灯籠「粟田大燈呂(だいとうろ)」の制作にも参加している田中さんは「ねぶたの色は全く違う。大燈呂はスプレーで染めるシンプルなもの」と説明。色使いに衝撃を受けたことを明かした。

 ねぶた小屋で、針金を使った骨組み作りに挑戦している田中さんは「パイプを利用するといった工夫が参考になった。祭りが地域にどう根付いているのかも学び、夏にもう一度来たい」と意気込む。

 竹浪さんは「美術を専門とする学生が学びに来ることで、自分たち制作者も刺激を受ける」と話し、「ねぶたは祭りとしてだけではなく、アートとして注目を集めている。紙と明かりの美術作品としての魅力を発信していきたい」と強調した。

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