劇団「菜の花座」シニア役者が一座の看板に

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本番に向けて稽古に励むシニアメンバーら。左が座長の河原さん

 山形県川西町の劇団「菜の花座」で、50~80代のシニアメンバーが活躍している。団員減少で一時は存続が危ぶまれた劇団に4年前から、中高年世代が毎年数人ずつ加入するようになった。21日には町フレンドリープラザで通算4回目の公演を行い、6月には福岡市で開かれる全国シニア演劇大会に参加するなど、活動は精力的だ。

 菜の花座は1999年、同町出身の劇作家で作家の故井上ひさしさんが校長を務めたフレンドリープラザ付属演劇学校の1期生らが創設した。毎年数回、公演を開いており、最盛期には約30人の団員がいた。

 現在は20~80代の20人で、座長の河原俊雄さん(69)ら3人が創設メンバー。5年ほど前には5人にまで減ったが、河原さんが講師を務め、プラザ内で50歳以上を対象としたシニア演劇学校を開校したことで、受講生らが加入するようになった。

 受講生からシニアメンバーとなったのは8人。全員が演劇未経験だったが、やる気と根気で実力を高め、若い団員たちの刺激にもなっている。幼稚園の園長だった高橋裕子さん(61)は、今や劇団の看板女優に成長した。「ちょっとしたきっかけで始めたのに、今ではどっぷり。演劇をやることで張り合いが出て、充実した毎日です」と話す。

 今回の公演は、作、演出を河原さんが手掛けたオリジナルの「追いかけぇて! 追いかけぇて!」。ザ・ピーナッツの名曲「恋のフーガ」の冒頭歌詞をタイトルに、高橋さん演じる年増の女優花町かすみが、妄想に駆られる人々に次々と踊らされるコメディーだ。

 歌あり演奏あり、ダンスや手品もありの展開で、河原さんは「いつまでも夢を追い掛けるシニアを面白おかしく描いた。『年を取っても楽しいんだよ』ということを伝えたかった」と言う。

 河原さん自身、50歳の時から演劇にのめり込んだ。「幾つになっても夢中になるものがあるのはいいこと。好きな演劇で自分たちが楽しみ、見てくれた人たちも楽しんでくれたらいい」と笑う。

 21日午後2時開演。前売り1000円、高校生以下無料。連絡先は劇団代表佐藤雄太朗さん0238(42)2215。

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