切り取り、上山と新庄でも被害 再発防止策を協議

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 全国で相次ぐ学校史などの切り取り問題で18日、新たに上山市立図書館と新庄市立図書館でも、小学校記念誌の写真の一部が切り取られる被害が確認された。いずれも相撲の様子が写った写真とみられる。

 上山では、所蔵している山形市内の小学校記念誌1冊で被害を確認。一部が刃物で切り取ったように欠損していた。図書館によると、上山市内の学校記念誌などで被害は見つからなかったが、念のため市外から寄贈された本を調べて分かった。館内の見回り強化など今後の対応策を検討している。

 新庄でも小学校記念誌1冊で、女子児童が相撲を取っている写真が切り取られた。この記念誌は閉架書庫にあり、2013年の点検時に被害を確認していた。一連の事件を受けて類似する被害だと判断した。12日に調査した際、他に被害は見つからなかった。今後、職員の見回りや来館者への声掛けなどを強化していく。県図書館協、閲覧エリア限定化も 県図書館協会(会長・小関正弘県立図書館長)の役員会が18日、山形市の遊学館で開かれ、全国をはじめ本県でも相次ぐ学校史などの切り取り被害を踏まえ、再発防止策を協議した。閲覧エリアの限定化といった対策を話し合い、23日に開く同協会の総会で今後の方向性を確認する。

 同協会は県立図書館と県内全ての市町村図書館でつくる。関係者15人が出席し、県内の被害状況を確認した上で非公開で意見交換した。

 館内の見回りを強化し、不審な行動を見つけた場合は速やかに報告する重要性を確認。本を守るため、閲覧エリアを貸し出しカウンター近くに設定するなどの意見があった一方、閲覧の制限は利用者のためにも慎重を期す必要があるとの見方も出されたという。

 また、利用者の大半が良識のある人だとしながらも、理解を得てマナー向上のための啓発にも力を入れたい考え。

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